副交換神経興奮薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。
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[直接型副交感神経興奮薬]
●広がるピンチ、ベタなコールで焦るチームを直接興奮。
「広がるピンチ」ピロカルピン(商:サンピロ、サラジェン)
→適応症は緑内障や口腔乾燥など
「ベタなコール」ベタネコール(商:ベサコリン)→適応症は腸管麻痺や尿閉など
「焦るチームを直接興奮」アセチルコリンのように副交感神経を直接興奮
[間接型副交感神経興奮薬]
[可逆的コリンエステラーゼ阻害薬]
●ゆうこりんのエステにスッチーはグミ持ち、「江戸のほうにあんべ」と向かう
「ゆうこりんのエステ」コリンエステラーゼ阻害→結果、AChの濃度あがる
「スッチーはグミ」語尾:~スチグミン
「江戸のほうに」エドロホニウム(商:アンチレクス):コリンエステラーゼの陰性部とのみ結合するたけ、作用持続短い。そのため重症筋無力症の診断に用いられる。
「あんべ」アンベノニウム(商:マイテラーゼ)
※コリンエステラーゼ阻害薬の多くは重症筋無力症の適応をもつ。
ジスチグミン(商:ウブレチド):排尿困難の適応あり
→[警告]コリン作動性クリーゼに注意 ※コリン作動性クリーゼについては下の備考にて説明。
ネオスチグミン(商:ワゴスチグミン):腸管麻痺、排尿困難の適応あり
ピリドスチグミン(商:メスチノン)
<アルツハイマー型認知症で使われるコリンエステラーゼ阻害薬>
※これらの薬は、重症筋無力症関連では使用されない。
ドネペジル(商:アリセプト)、ガランタミン(商:レミニール)、
リバスチグミン(イクセロン、リバスタッチ)
アルツハイマー型認知症治療薬のゴロは、別のページでまとめています。
【備考】
重症筋無力症は、まぶたが落ちてきたり、全身の筋力が低下する病気。男女比は1:1.7でやや女性が多い。
コリン作動性クリーゼとは、コリンエステラーゼが必要以上に阻害された場合に呼吸困難を伴う危険な状態になることです。初期症状は下痢,腹痛,悪心・嘔吐,唾液分泌過多,発汗,徐脈,縮瞳,呼吸困難,血清ChE値低下等で,重篤化を防ぐためには、これらの症状に気づいた場合には,ただちに投与を中止し受診を勧めることです。
薬ではないが、サリンは非可逆的にコリンエステラーゼを阻害し、呼吸困難、吐き気、けいれんなどを引き起こす。その作用は非常に長い。(サリンはコリンエステラーゼのエステル部をリン酸化してくっつき、持続的にリン酸化したままなので非可逆的に阻害する)
サリンの解毒には、プラリドキシムやアトロピンを用いる。
参考
難病情報センターHP
http://www.nanbyou.or.jp/entry/120